小学生の頃、このノートを持っていました。
私のお気に入り
教育関係の仕事をしていた叔父に、
『Our Love is growing all the time.』
ってどう言いう意味
と聞いたら、
『わたしたちの愛は永遠に』
と言う意味だよ。
そう教えてくれました。
叔父は、発音も丁寧に教えてくれたので、
これだけは、英語でスラスラしゃべることができました。
今、思えば、子供の頃の吸収力ってすごいなと思います。
那須に来て間もない頃、
外から見てもボロボロで
「年季が入っているな」と思えるような
小さな中華料理屋さんの前を車で通過しました。
その時、なんか惹かれるものがあり、忘れられなくて、ひろみさん(那須のスタッフ)に連れて行ってもらいました。
店内は思ったより広く、お客さんはいっぱいでした。
私は肉団子定食を食べたのですが、
これがめちゃくちゃ美味しくて
だけど!
だけど!!
だけど!!!
そこのご主人は、奧さんにガミガミ文句ばっかり言っているのです。
バカ!
さわるな!
愚図!
何してるんだ!
あーあ!
おまえのせいでダメになったじゃないか!
自分でやれ!
何回言ったらわかるのか!
チェッ!
もう!
こんな具合に。舌打ちしたりもして、ずっと切れまくってる
那須のイントネーションで。(フランス語みたい)
私はそんなご主人が嫌で、最低だ!と思うと同時に、何も逆らわない奧さんが気の毒になりました。
はぁなんなのこれ
せっかく、リラックスして、美味しいものを食べたいのに。気分悪い。
食べ終わって外に出て私はひろみさんに
「もう二度とここはないね。
それにしても何であんなにお客さん多いのかね?
文句ばっかり言って人が作る料理の味って不味いはずじゃない?美味しかったよね!どーゆーこと?」
と聞いてみました。
ひろみさんは、「さぁ。私にもわかりません。」
と言いました。
・
・
数年が経過し
二度と行かないと決めたはずなのに、
“怖いものみたさ” と言うのでしょうか。
先日、また、ひろみさんと行ってみました。
やっぱり、店内はお客さんいっぱい。
バカのひとつ覚えみたいに、
私は肉団子定食を注文しました
このスープめちゃくちゃ美味しい
ひろみさんは、これ
海老ラーメン かな。
これも美味しい
やっぱりご主人は奥さんにガミガミ文句ばかり言ってます。
エスカレートしてる気もする
ただ、
奥さんは笑っているのです。
(ハハハーとか、声には出してないですよ。)
余裕さえ感じます。
そして、お客さんがみんな奥さんを見守ってるかんじ。お客さん全員奥さんの味方してる。
優しいエネルギーが店内に溢れているのです。
私は、
ガミガミ言ってるご主人のことが、
可愛く思えてきました。
その時、私は、ハッとしました。
そっか!
与えた意味が返ってくる。
ってこう言うことか。
那須に来たばかりの頃
私はこのおじさんみたいに
怒ってばかりいたんだ。
あれは自分だった。
不満なところばかりをフォーカスして
文句ばっかり言ってる私の姿だったんだ。
と。
ご主人にもいいところがたくさんあって、奥さんはそれを知っている。二人の魂は惹かれ合っている。
二人っきりになったら、奥さんのが強いな
そう思ったら
お客さんが多いことも、
美味しいことも、
全て納得できました。
・
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ふと、私はこのノートのことを思い出しました。
わたしたちの愛は永遠に
Our Love is growing all the time.
いつかご主人の目を見てみたいです。